ウコンのプロフィール
 | ショウガ科(Zingiberaceae)ウコン属(Curcuma)ウコン種(longa)多年性草本
英語名 Turmeric
学名 Curcuma longa L.
別名 Indian saffron(インドサフラン)
産地 東南アジア、熱帯、亜熱帯地方
種類 春ウコン(Curcuma aromatica) 春に開花、キョウオウとも言われる。
秋ウコン(Curcuma longa) 秋に開花、日本で主に用いられている。
主要成分 クルクミノイド(黄色色素)
セスキテルペン系精油成分
学名Curcuma アラビア語の「Kurkum」(黄色)から派生
英名Turmeric ラテン語terramerita(土から収穫されるもの)が語源とも。
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民間療法とウコン
アーユルヴェーダ医療において、ウコンは身体を強化し、消化器系と肝臓の調子を整え、月経を調整し、
寄生虫を除去し、胆石を消散し、関節炎を緩和するために使われている。
古代ヒンズー教の書物にはウコンの駆風、芳香、刺激作用が記されている。
漢方ではウコンは消化器や泌尿器の愁訴、胆石及び月経痛に重要な薬草となっている。
沖縄では二日酔いの朝にウコンを摺って味噌と水を加えて飲み干すことが最善の策と
言われている。
ウコンの伝承
熱帯のウコンは日本ではほとんど栽培されず、伝統的に沖縄のみで生産されてきた。
日本に伝わったのは16世紀後半、慶長年間である。沖縄ではウコンは単に染色だけではなく、結核や
肋膜、喘息といった病気に効果があるものとして珍重されてきた。
その後九州南部でも生産されるようになり、健胃、通経、利胆、駆瘀血薬として広く用いられ、平胃散、
猪苓湯などの方剤としても利用されてきた。
ウコンの主要成分の特徴
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クルクミン クルクミノイド(ポリフェノール)の一種
クルクミンには肝臓の解毒機能促進、胆汁分泌促進、利尿、強心、抗出血、抗菌、
コレステロール抑制作用のあることが知られている。
クルクミンの他、デメトキシクルクミン、ビスデメトキシクルクミンがある。
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精油成分 セスキテルペン(ターメロン、α-クルクメン、他)を多く含有する。
少量のシネオール(モノテルペン類)は樟脳に似た香りで強い防腐作用がある。
胃液分泌亢進、胆汁分泌亢進作用などがあり健胃作用を示す。
他、100種類以上の精油成分が確認されている。(カンファー、アズレンなど)
新素材「黒ウコン」
黒ウコンは熱帯地方に生育するショウガ科の植物(Kaempferia parviflora)で、日本では「黒ウコン」、「黒ショウガ」などと呼ばれいるが、厳密にはウコンともショウガとも異なる植物。原産国のタイではクラチャイダム(Krachai Dam)と呼ばれ、1000年以上前から、伝統的な強壮剤・抗疲労剤として利用されてきした。特徴的な成分として、フラボノイドの一種であるポリメトキシフラボン化合物を含んでおり、末梢血流の改善や抗肥満作用、抗糖化作用などの機能性も報告されている。 |  |