カプセル文献集

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自社文献集

出典:食品と開発 Vol.25 No.12 1990

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【要約】
食品及び医薬品分野におけるカプセルとは可食性の材質からなる膜とその内側に封入された内容物とからなる二重構造の形態物をさし、一般にはマイクロカプセル、ソフトカプセル及びハードカプセルの3種がある。
ハードカプセル及びソフトカプセルはいずれも内容物の保護を目的として医薬品分野から発生した製品形態であり比較的高度の加工技術を要することから、食品分野への応用は一部に限られていた。また、ごく最近までハードカプセルは「外観上医薬品と誤認されやすい」との我国独自の判断により医薬品以外への使用が原則として禁止されていた。このため食品用カプセルとしては比較的高付加価値の食品である健康食品においてソフトカプセルが使われているにすぎなかった。
しかし、近年0.8mm-2mm位の小さなソフトカプセルの開発による加工技術の進歩に伴い、香料や呈味成分を含有したこれらのミニカプセルがガム、キャンディ等にも配合されるようになってきた。
また調味油カプセル、口中清涼菓などにもソフトカプセルが応用され、最近では食品加工技術の一つとして、比較的ポピュラーになりつつある。
そして本来8月には厚生省薬務局はハードカプセルも食品として使用することを認めていく方針を示した。
食品素材の物理科学的性質と消費者のニーズの両者とを満足させやすい新しい製品形態としてハードカプセルが登場することは、食品業界にとってもまた消費者にとっても好ましいことであり、今回の行政当局の判断は歓迎されると思われる。
このハードカプセルは医薬品分野において錠剤に次ぐ、もっともポピュラーな製品形態であり、数多くの文献・成書等で報告されているが、食品としてはまれであるので、今回改めてその基本的事項を以下に紹介するとともに、コスト面及びその特長からみて、まず健康食品において普及すると思われることから、健康食品とハードカプセルとのかかわりについても報告する。


             カプセルキャップ


1
2



厚さ約0.1mmの
ゼラチン膜
 
 border="0"title="ハードカプセルの構造図"style="width: 96px; height: 151px;"alt="ハードカプセルの構造図"



カプセル・ボディ
      1,2:ボディとキャップの接合ロック
図1 ハードカプセルの構造


表1 ハードカプセルの大きさと充填量     
 border="0"title="ハードカプセルの大きさ別の図"style="width: 456px; height: 119px;"alt="ハードカプセルの大きさ別の図"
 000号   00号   0号   1号   2号  3号  4号  5号
カプセル
サイズ
カプセル
容量(ml)
空カプセル
重量(g)
粉   末   充   填   量  (g)
硫酸キニーネ でんぷん 重 曹 アスピリン 次硝酸蒼鉛
000号
00号
0号
1号
2号
3号
4号
5号
1.36
0.95
0.67
0.48
0.37
0.27
0.20
0.13
0.163
0.122
0.103
0.079
0.065
0.050
0.040
0.028
0.65
0.40
0.33
0.23
0.20
0.12
0.10
0.07
1.07
0.75
0.53
0.37
0.30
0.20
0.16
0.10
1.50
1.00
0.68
0.55
0.40
0.33
0.25
0.12
1.10
0.65
0.55
0.33
0.25
0.20
0.15
0.10
1.75
1.20
0.80
0.65
0.55
0.40
0.25
0.12


表2 ハードカプセルの使用量   (1987年現在)
地  域 使  用  量 割  合
米国
欧州
アジア
(日本)
その他
460億カプセル
360億カプセル
290億カプセル
(120億カプセル)
90億カプセル
38%
30%
24%
(10%)
8%
合 計 1200億カプセル 100%


表3 ハードカプセルに適した健康食品素材
ニンニク粉末
ロイヤルゼリー
スッポン粉末
クロレラ
スピルリナ
β-カロチン
カルシウム
カキ加工品
ビタミンC
食物繊維
酵母食品
レシチン加工品
シイタケ等加工品
ギムネマ
イチョウ葉エキス
キチン・キトサン


     表4 硬カプセルの経時安定性  (12ヶ月) 
No.    項目
条件
外  観 崩壊試験 乾燥減量 分類強度 弾力度
室 温
(50%RH)
変化なし 崩壊時間の
わずかな延長
変化なし 空:変化なし
充てん:初期の2倍
変化なし
室内
散乱光
変化なし 同 上 変化なし 空:変化なし
充てん:初期の3倍
変化なし
室 温
(70%RH)
変化なし 同 上  空:3.5%増加
充填:2.5%増加
経時とともに大きくなりOPよりTRの方が大きい 400g減少
30℃
(45%RH)
0.2mm収縮 同 上 2.5%減少 空:変化なし
充てん:初期の2.5倍
変化なし
30℃
(75%RH)
  空:0.9mm収縮
充填:0.5mm収縮
同 上  空:6%増加
充填:測定不能
測定不能 計測不能
40℃
(25%RH)
0.4mm収縮 同 上 6%減少 空:変化なし
充てん:初期の2.5倍
400g増加
   注)  高温高湿においてボディとキャップの溶着のため測定不可能の項目がある。


 border="0"title="粒状物を充填したカプセルの写真"alt="粒状物を充填したカプセルの写真"  border="0"title="顆粒剤を充填したカプセルの写真"alt="顆粒剤を充填したカプセルの写真"  border="0"title="油性液体を充填したカプセルの写真"alt="油性液体を充填したカプセルの写真"  border="0"title="錠剤を充填したカプセルの写真"alt="錠剤を充填したカプセルの写真"
(a) (b) (c) (d)
(a) 粒 状 物 
(b) 顆 粒 剤 
(c)油性液体
(d)錠    剤
図2 粉末以外のハードカプセル充填物


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