カプセル文献集

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自社文献集

出典:【高分子 Vol45 No.6 1996

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【要約】
可食性フィルム(可食可能なフィルム)による食品のコーティング・包装の応用は比較的古くから行われており、12世紀頃すでに中国で、オレンジやレモンをワックス液に浸染し、表面をワックス(脂質)で薄くコーティングし水分の蒸散をおさえ、鮮度を保たせていたことが報告されている。
そして現在では最も代表的なソーセージのケーシング(可食性コラーゲンフィルムによる包装)をはじめ、ナッツをチョコレートコーティングしたお菓子、果物や野菜のワックスコーティング、香料のマイクロカプセル、健康食品をゼラチンフィルム内に封入したソフトカプセル、等が用いられている。
可食フィルムは主として食品の品質保持(特に鮮度)と取り扱いの利便性が目的である。実際に使われている可食性高分子としてはデンプンおよびその誘導体、アルギン酸、ペクチン、アラビアガム等の炭水化物と、ゼラチン、カゼイン、大豆タンパク、乳タンパク、グルテン、ツェイン等のタンパク質がある。このほかには、パラフィン、カルナバワックス、ミツロウ、キャンデリラワックス、ポリエチレンワックス各種脂肪酸のモノグリセライド等の脂質およびセラック、ロジン、コーパル等の樹脂が用いられている。なお、わが国で近年開発された可食性フィルムとしては林原商事のプルランフィルム、三菱レーヨンのカラギーナンフィルムがある。


表1 可食性高分子フィルムによる食品の包装・コーティングの目的
目的 フ ィ ル ム 素 材
 水分蒸散又は吸湿の阻止
気体の透過性の阻止
油脂の移動(migration)の阻止
溶質の移動(mifration)の阻止
揮発性フレバーの蒸散阻止
食品添加物の付与
取り扱いやすさの向上
 脂質又は脂質と親水性高分子との混合物
脂質又は親水性高分子
親水性高分子
脂質、親水性高分子又はその混合物
脂質、親水性高分子又はその混合物
脂質、親水性高分子又はその混合物
脂質、親水性高分子又はその混合物
(例.防腐剤のコーティング)


表2 ゼラチンフィルムとその他のフィルムの諸特徴
項  目 単  位 ゼラチン
フィルム
セロハン ポリプロピレン
フィルム
フ ィ ル ム 度
突き破り強度
引っ張り強度
伸      び
透  湿  度
酸 化 透 過 度
μm
g
kg/cm
2

g/m
2・24hr
ml/m
2・24hr・atm
30
380
650
5.3
1000
1.0
19
760
1160
20
830
2.9
29
230
900
80
10
150

表3 ソフトカプセル健康食品
植物由来 ビタミンE、カロチン、レシチン、月見草油、
しそ油、小麦胚芽油、ガーリックオイル、サフラワー油
アボガド油、オリーブ油、玄米胚芽油、ゴマ油、コメ油、
ハトムギ油、マカデミアナッツ油、ローズマリー油、
各種製油ローヤルゼリー、ポーレン(花粉)、プロポリス、
ハチミツ、シイタケエキス、ヒメマツタケ、レイシ、マイタケ、
マツバエキス、イチョウ葉エキス、クマザサエキス、
クロレラ、スピルリナ、オクタコサノール、アロエ、エゾウコギ、
高麗人参、田七人参、冬虫夏草、杜仲エキス、ニンニク、
黒酢、ルチン、ギムネマ、大豆ペプチド、ファイバー、
ハトムギエキス、各種エキス、ハーブ、酵母、酵素
動物由来
オットセイエキス、深海ザメエキス、スッポンエキス、プラセンタエキス、
マムシ、マローエキス、ミドリガイ、シジミエキス、カキエキス、酵素、
ビフィズス菌、乳酸菌、キチン・キトサン、タウリン、核酸
スッポンオイル、卵油、卵黄油、蛇油、八ツ目ウナギ油、
EPA、DHA、肝油、スクワレン
その他
各種水溶性ビタミン(B、B、B、B12、葉酸、パントテン酸等)
各種ミネラル(カルシウム、亜鉛、鉄)
各種オリゴ糖


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