カプセル文献集

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自社文献集

出典: 食品と開発 Vol.30 No.2 1995

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【要約】
ローヤルゼリー、クロレラ、ニンニク、各種ビタミン、各種動植物抽出エキスなど、いわゆる健康食品の市場は5,000億円/年以上となり、最近ではコンビニ、スーパー等の一般食品流通ルートでも取り扱われるようになった。本年10月には米国で、新栄養補助食品法が立法化され、健康食品は新たな発展の段階を迎えようとしている。
米国のこの新法では、健康食品(栄養補助食品)の定義を「一つ、もしくはそれ以上の特定成分を含む栄養を補助する目的の製品」としているが、特徴的なことは、その製品形態(形状)を打錠品、ソフトカプセル、ハードカプセル、顆粒、粉末、または溶液と限定し、一般の「明らか食品」の形状でないものとしている点である。食品の第3次機能(生体機能調整作用)の強い食品素材を健康食品として製品化する場合、その形状を決定するうえで、まず考慮しなければならないのは次の点である。
「その素材をできるだけ天然、自然な状態に維持し、かつその新鮮さを保持でき、素材(原料)から製品化への加工工程において、添加物や熱・水・圧力・空気酸化等の品質劣化要因の少ない製品形態」。
これ以外に1日摂取量、体内吸収、食べやすさ、取り扱いやすさ、コスト、関係法規(食品衛生法、薬事法、工業所有権)等の要因も考慮しなければならないが、健康食品が一般の単なる栄養強化加工食品や、逆に医薬品とも異なるジャンルを形成し、その意義を確立するには、素材の天然・新鮮さをいかに保持できる製品形態とするかに依存している、といっても過言ではない。
そして、前述の米国の新法において、その製品形態を明らか食品の形態ではなく、打錠品やソフトカプセルなどに限定したのは、特定成分の安定性保持にこれらの形態がすぐれていることも大きな理由となっている。事実、わが国で古くから用いられている肝油、ゴマ油、卵油、深海ザメエキスなどの健康食品の形態がソフトカプセルであるのは、素材の天然さと新鮮さをもっとも保持できる代表的な製品形態がソフトカプセルであるからにほかならない。

以下、今回はこのソフトカプセル※について特長、応用例、今後の課題などについて紹介する。

※ソフトカプセルは軟カプセル(soft capsule)、ソフトジェル(主として米国、soft elastic gelatin capsule)ともいわれている。


           カプセル内容液(ビタミンEなどの油脂または粉末含有油脂)
 border="0"title="ソフトカプセル断面図"alt="ソフトカプセル断面図" カプセル皮膜(ゼラチン、 グリセリンからなる
弾性膜で着色、保存、着香、
矯味等の成分もを配合できる。)
(ソフトカプセル断面図)  
図1 ソフトカプセル
 1.従来タイプ 2.異形タイプ
 border="0"title="カプセル図"style="width: 75px; height: 43px;"alt="カプセル図"  border="0"title="カプセル図"style=""alt="カプセル図"  border="0"title="カプセル図"alt="カプセル図"  border="0"title="カプセル図"alt="カプセル図"  border="0"title="カプセル図"alt="カプセル図"  border="0"title="カプセル図"alt="カプセル図"
oval型 oblong型 round型 三角型 なみだ型 ひし型
(フットボール型) (長だ円型) (球型)
(ソフトカプセルの形状)


表1 ソフトカプセルの種類
製 造 名 概      要
1.侵潰法
(dipping method)
カプセルを成形したのち、内容液を充填する方法。
生産性が低く、古典的な方法で、現在はソフトカプセルでは使われてはいない。
充填対象物:油液類

2.打ち抜き法
(Stamping method)
いずれも2枚のゼラチン製シートを合わせ、鋳型で各カプセル型状にシートを打ち抜く方法で、ゼラチン製シートのヒートシール、カプセル成形、カプセル内容物の充填を同時に行う。現在最も代表的なものはロータリーダイ法で、一般にソフトカプセルといえばこの方法をさす。

充填対象物
平板法-油液類、裸錠

ロータリーダイ法
-油液類、粉末懸濁油液、ペースト状油、エキス、非水性液
粘度2万CPS以下

高粘度専用法
-油液類、粉末懸濁油液、ペースト状油、エキス、非水性液
粘度7万CPS以下

アコージェル法
-粉末

3.滴下法
(Dripping method)
二重ノズルの内側のノズルからカプセル内容液が、外側のノズルからカプセル皮膜液が一定速度で流出し、この2層の流液を一定間隔で切断し、液滴としたのち、外側の皮膜層をゲル化させ、カプセルとする方法。

充填対象物:油液類、粉末懸濁油。


表3 粉末成分配合のソフトカプセル健康食品
植物由来 ローヤルゼリー、ポーレン(花粉)、プロポリス、ハチミツ、シイタケエキス、

ヒメマツタケ、レイシ、マイタケ、マツバエキス、イチョウ葉エキス、

クマザサエキス、クロレラ、スピルリナ、オクタコサノール、アロエ、

エゾウコギ、高麗人参、冬中夏草、杜仲エキス、ニンニク、黒酢、ルチン、

ギムネマ、大豆ペプチド、ファイバー、ハトムギエキス、各種エキス、ハーブ、

酵母、酵素
動物由来 オットセイエキス、深海ザメエキス、スッポンエキス、プラセンタエキス、

マムシ、マローエキス、カキエキス、酵素、ビフィズス菌、乳酸菌、キチンキトサン、

タウリン、核酸
その他 各種水溶性ビタミン(B1、B2、B6、B12、葉酸、パントテン酸等)

各種ミネラル(カルシウム、亜鉛、鉄)

各種オリゴ糖



図3 各EPA油の40℃保存時のPOV(過酸化物価)の変化
 border="0"title="EPA油40℃保存時のPOVの変化:グラフ"alt="EPA油40℃保存時のPOVの変化:グラフ"


検体A:EPA油をそのままガラス瓶に入れ、樹脂製キャップで密栓した。
検体B:EPA油60%を含むA社製マイクロカプセル(パウダー状)。
検体C:EPA油70%を含むB社製小型ソフトカプセル(直径1mm、顆粒状)。
検体D:EPA油75%を含むB社製ソフトカプセル(直径約7mmのカプセル健康食品)。
検体Bもガラス瓶に入れ、樹脂製キャップで密栓した。)


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